北海道大学大学院医学研究院 呼吸器内科学教室 北海道大学病院 呼吸器内科 Department of Respiratory Medicine, Faculty of Medicine, Hokkaido University

2017 特集記事

2017 特集記事特集No.4(1)日本アレルギー学会学術大会 木村裕樹先生とHouman先生がダブル受賞!!

木村裕樹先生とHouman先生が日本アレルギー学会学術大会のJSA English Session 2017 Best Presentation Awardをダブル受賞しました!!

木村裕樹先生のインタビューを掲載いたします。

木村裕樹先生、Houman先生向かって左から木村裕樹先生、Houman先生


JSA English Session 2017 Best Presentation Award受賞おめでとうございます。
まずは受賞しての感想をお願いします。


ありがとうございます。同じセッションに留学帰りや外国からの参加者の方々もおられ質の高い発表ばかりでしたのでまさか自分が選んで頂けるとは思わず、大変光栄に感じています。


木村先生の発表内容はザックリ説明して頂くとどのような内容だったのでしょうか?


AIMという蛋白が喘息の病態形成に関与している可能性について、ノックアウトマウスを使った動物モデル実験で検討したものです。この蛋白が欠損していると卵白アルブミンで誘発される気道アレルギーが抑制されることを、BAL(気管支肺胞洗浄)の細胞分画やサイトカイン濃度の解析、気道過敏性試験、肺組織の遺伝子発現解析などのデータでお示ししました。この蛋白自体の興味深い性質と合わせ、フロアの方々からはまずまず面白い内容だと感じて頂けたようでした。


英語でのプレゼンテーションということで、日本語での発表と比べて特別気をつけた点はありますか?


日本語でのコミュニケーションと比べてどうしても伝わりにくさは避けられませんので、できるだけシンプルな表現とできるだけ明確なつなぎ言葉を選び、話しの流れをわかりやすくするよう心掛けました。こういうことは、私たちが毎週英語でやっている抄読会の中でも少しずつ実践している内容なので、今回の発表も気負わずに普段通りに準備を進めることができました。


今後の抱負を教えて下さい。


今回発表させて頂いた内容も含め、AIMに関連した2つのテーマで現在研究を進めていますが、AIMに関連した興味深い生命現象の分子メカニズムにまでできるだけ迫れるよう引き続き頑張っていきたいと思います。また、動物実験で得られた知見がヒトでも同じことがいえるのか、臨床検体・データを用いた検討も積極的に進めていきたいと考えています。