略歴(2016年現在):
出身高校 | 札幌北高校 |
---|---|
出身大学 | 北海道大学 |
初期研修 | 虎の門病院 |
※本ページの内容は、2016年にインタビューした時点のものです。
元々は研究職に漠然とした憧れがあり、基礎医学研究を志して医学部に入学しました。医学部で勉強するうちに、学問的な問題だけでなく患者さんの気持ちや社会的な背景までを含めて意思決定を行う臨床医の仕事を知るようになり、臨床現場で働く医師を志望するようになりました。
札幌出身で大学も北海道大学でしたが、現在は東京の病院で初期研修をしています。北海道を出てきたのは、大学を出るまで地元から出たことがなかったこともあり、いままで知らない土地で働いてみたいという単純な気持ちからでしたが、結果的にとても良い選択だったと感じています。初期研修はたった2年間ですので、研修する地域や病院による差はあまりないかもしれません。ただ、特に東京にはさまざまな地域から多種多様な人が集まっており、馴染みのない土地での慣れない研修生活は、辛くもあり、同時に自分にとってたくさんの刺激があり楽しくもありました。私の病院の研修カリキュラムでは、2ヶ月毎に1クール(消化器、呼吸器、循環器、腎、神経、血液、肝臓、外科、救急)を順にローテションします。ローテートする科については自由選択することはできませんが、内科を中心に多くの科で研修するためバランス良く研修できると思います。研修医の数も多く(2学年で40人)全国各地から来ているので、大学で学んできたことや、各々のキャリアプラン、仕事への姿勢も人それぞれ様々で非常に多くの発見がありました。
学生時代は、神経内科や放射線診断科に特に興味をもっていました。ただ、元々の性格もあり、実習で周るたびにいろいろな科へ目移りしてしまい、特定の専門分野に志望を絞ることができませんでした。そのような中で、呼吸器内科へ進むことを決めたのは初期研修の呼吸器内科ローテションで、その対象とする疾患のバリエーションの豊かさを知り、自分に合っていると直感したからです。呼吸器内科の扱う分野には、肺癌を代表とした悪性腫瘍、肺炎や結核といった感染症、アレルギー疾患、膠原病と非常に多岐へ渡っています。心不全など循環器疾患との関連も密接です。呼吸器内科はgeneralistとspecialistの両面を併せ持っており、そのような特徴こそがが呼吸器内科の大きな魅力なのではないかと考えています。
3年目から再び北大へ戻り呼吸器内科へ入局することを選択した理由は、母校であることはさることながら、「呼吸器以前に、内科医として」診療にあたるという科全体の雰囲気が魅力的に感じたからです。専門分化がすすむ一方で、高齢化により複数疾患を併せ持つ患者さんが増えていくいま、内科医および呼吸器内科医として患者さんのニーズにしっかり応えていけるように今後も研鑽を積んでいきたいと思っています。
略歴(2016年現在):
出身高校 | 函館ラ・サール高校 |
---|---|
出身大学 | 旭川医科大学 |
初期研修 | 王子総合病院 |
※本ページの内容は、2016年にインタビューした時点のものです。
医学部受験を決めたのは高校2年生のときでした。じっくりと人向き合える仕事、主体性を持った仕事がしたいと考えたからです。
また父親が医師であることもあり、医師が身近な職業であった影響もあると思います。
呼吸器内科入局希望のためです。
初期研修開始時は循環器内科志望でした。1年目のローテーションで消化器内科、呼吸器内科、循環器内科と半年間内科を研修しました。そのなかで各疾患や病態について自学しましたが、呼吸器が一番興味深いと感じました。急性期から慢性期、悪性腫瘍、感染症、緩和医療など診療の幅が広いことは大きな魅力です。
呼吸器内科は呼吸器科のみではなく循環器内科の後期研修も可能であり、今後の診療のために勉強したい領域のある医局です。他大からの入局には不安がありましたが、自分の興味のある分野に進むために、入局を決めました。
1年目の内科(呼吸器、循環器、消化器、血液内科から3つ、半年間)と3か月の麻酔科ローテーション、2年目の1か月間の地域医療研修以外は自由な診療科を選択できます。都会の病院ではないため、研修医の数が少なく、かつ東胆振地域の広域な医療圏にあるため、症例数は非常に豊富です。病院見学時から医局の雰囲気はとても良くこんな病院で研修したいと思い研修病院として王子総合病院を希望しました。上級医、指導医に相談しやすくまた科の垣根も低いため、他科の先生へのコンサルレーションがしやすいです。またコメディカルの方々が優しく、相談すると気兼ねなく教えてもらえるのが助かります。診療科としても内科以外に外科、心臓血管外科、脳神経外科等ありローテートしてとても勉強になります。自分の勉強不足で不安になることもありますが、勉強時間が確保できる比較的時間に余裕のある病院だと思います。手技に関しても指導を受け自分でできることが多いです。
恵まれた環境にいるので残りの研修期間もしっかりと研鑽したいと思います。
内科医としてcommonな疾患を自分でマネジメントできる実力を身に着けたいと思っています。
呼吸器内科の研修スタイルと自分の目標が合致しているため先生方に御指導いただきながら内科医として自立したいと考えております。北海道の医療を支えられる医師になるべく、これからも多くを学び、患者さんに還元できるよう頑張っていきたいと思います。