病気について

間質性肺炎とは、肺の間質と呼ばれる部分を中心に炎症が起こる病気です。
間質性肺炎になると、炎症によって徐々に肺胞壁が厚く硬くなります(専門的な言葉で「線維化」と呼びます)。この「線維化」が進むと、肺が膨らみにくくなり、息苦しさを感じたり咳が出たりします。さらに進行すると体の中の酸素が不足したり、命に関わる場合もあります。

間質性肺炎とは?間質性肺炎→「肺胞」を支える役割を持つ「間質」が炎症を起こす 肺が硬くなる→肺が膨らみにくくなり取り込める酸素量が低下

「肺胞」の図 正常→初期 肺胞壁が固く厚くなる→進行期 肺が線維化する

病気の原因について

間質性肺炎は、原因や患者さんの基礎疾患によって、様々な病型に分類されます。大別すると、免疫異常によるもの、異物の吸入によるもの、薬や放射線治療によるもの、感染症によるもの、原因を特定できないもの、などがあります。

治療について

ほとんどの間質性肺炎を完全に治すことは難しいため、進行を抑えることと症状を軽くすることが治療の基本となります。治療法には、①お薬による治療と②酸素療法があり、患者さんの状態などに応じて選択します。