北海道大学大学院医学研究院 呼吸器内科学教室 北海道大学病院 呼吸器内科 Department of Respiratory Medicine, Faculty of Medicine, Hokkaido University

2013 特集記事

2013 特集記事特集 No.3 現地レポート

留学だより 76期 服部 健史

わたしは、2012年4月からアメリカはペンシルバニア州のピッツバーグにあるUniversity of Pittsburgh Medical Centerで、喘息の領域では大変に名高いSally E. Wenzel先生のもと喘息研究に従事させて頂いています。研究室は、アジアからだけでなくアメリカ国内・ヨーロッパからも研究者が集まっており、多様性のあるオープンな雰囲気となっています。

研究の一環として、喘息患者さんに気管支肺胞洗浄や気管支擦過細胞診、ときに胸腔鏡下肺生検が行われ、様々な病態の喘息検体を豊富に有することがこの研究室の特徴であり、倫理的にも日本と事情が大きく異なります。何かにつけ規模が大きいことも印象的です。研究室では、詳細な臨床データをもとにこれらの検体を用いて、遺伝子・タンパク分析、病理組織の研究を行っています。

留学をする目的は各人さまざまで、もちろん留学をしない方が自分にはプラスだ、というのも1つの考え方です。わたしの場合は、時間配分・住む場所・つきあう人など環境を変えることは、効果的な自己研鑚になると思ったので、留学を希望しました。文化も含めて背景の異なる多種多様な人と出会うことで、1つ1つのものごとに対して新しい考え方や発想が出てくることが期待できます。

北大呼吸器内科留学だより

英語圏の人達との意思疎通は、海外留学の魅力・目的の1つではありますが、恥ずかしながら、わたしはまったく英語を話せない状態で海外生活をスタートし、語学の壁に今なお愕然とすることがあります。海外留学したからといって、自然と堪能な英語を話せるようになるわけではありませんが、活発にコミュニケーションをとる気持ちが最も大事だと実感しています。一部のシーンを除くと身振り手振りと単語の羅列だけでも、多くの方が親切に応じて下さるように思います。

渡米前は、海外留学に対し華やかな「非日常」のイメージがありました。いざ留学してみると確かにそういう部分もありますが、実生活では、地道に継続することが大事だと感じています。限られた研究留学生活を有意義に過ごしていきたいと思います。

最後に、西村教授をはじめ、この留学を支えて下さっている呼吸器内科関係者のみなさんに心からお礼申し上げます。関係者でない方も最後まで読んで下さってありがとうございます。このメッセージを通じて何かしらの役に立てば嬉しく思います。

*写真は、研究室のメンバーで野球観戦に行った時のものです。めったにないことですが、平日昼間からみんなでビールを飲むというのもアメリカならでは(?)かもしれません。